沈んだり浮いたり
コロサイの信徒への手紙3章1~3節
さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。あなたがたは死んだのであって、あなたがたの命は、キリストと共に神の内に隠されているのです。
どうせ死ぬ気でやるんなら、「死ぬ」で終わりにしたくない。イエスといっしょに再浮上。
どんなに深く沈んでも、こだわる重荷を手放して、イエスといっしょに再浮上。
こだわる重荷は手放せる。死を知るイエスと再浮上。
あなたの受苦が刻々と
聖書 哀歌5章20~22節(新共同訳)
なぜ、いつまでもわたしたちを忘れ/果てしなく見捨てておかれるのですか。主よ、御もとに立ち帰らせてください/わたしたちは立ち帰ります。わたしたちの日々を新しくして/昔のようにしてください。 あなたは激しく憤り/わたしたちをまったく見捨てられました。
血と涙、肌を流れるときは、体温計よりずっと熱い。
答えのない痛み。堪える苦しみ。そのすべてを聞き、受けとめ、記憶に刻む神。
刻まれた文字、文字にならなかったもの。そのすべてをじぶんのからだに刻み込む神。
熱く焼ける痛み。その痛み刻み込まれる十字架。そこから逃れられぬイエス。そこから逃れられぬあなた。
だからはいつくばってもいい
聖書 マタイによる福音書20章27-28節(新共同訳)
いちばん上になりたい者は、皆の僕(しもべ)になりなさい。
人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。
こんな私なんて価値がないと思っても。イエスは私に仕えることを、やめはしない。イエスは私を諦めない。
私なんてくずだと思っても。イエスは私を下から支え、私にすべてを献げ続ける。私の身代金は、それほどに値が張る。
人混みのなかで軽い、かるい私は、しかしイエスの目には、重く貴い。
わたしをやわらかにする
聖書 ペトロの手紙 二 1章19節(新共同訳)
こうして、わたしたちには、預言の言葉はいっそう確かなものとなっています。夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。
真っ暗闇のなかを歩いたことがありますか。
穴なんてないと分かっていても、落ちてしまいそう。こわばり小股で歩く。
忘れられた月の満ち欠け。けれど漆黒の道、満月の夜はなんて明るい。
銀にまぶしい道、浮き彫りになる自分の足。
その光ひとつで、わたしの足はやわらかに。
その言葉一つで、わたしはやわらかに。
あなたの受苦が記される
ヨブ記1章9~11節(新共同訳)
サタンは答えた。「ヨブが、利益もないのに神を敬うでしょうか。 あなたは彼とその一族、全財産を守っておられるではありませんか。彼の手の業をすべて祝福なさいます。お陰で、彼の家畜はその地に溢れるほどです。 ひとつこの辺で、御手を伸ばして彼の財産に触れてごらんなさい。面と向かってあなたを呪うにちがいありません。」
理由なく酷い目に遭う人がいる。かける言葉もない。
理由なく酷い目に遭う自分がいる。言葉も出ない。
それでも感謝できるか?残酷な問い。
神はこの残酷を抱きとめる。問うあなたを突き刺す痛みを、ともに痛みながら。