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スマホ説教 スマホで福音

日本キリスト教団王子北教会 http://romantischeironie.wix.com/godisnowhere から福音を発信します。スマートフォンなどの画面でも読めるような、なるべく短い、キリスト教のメッセージを語れたらいいなと思います。

今はなんにもできなくったって

聖書 マタイによる福音書25章28~30節(新共同訳)

25:28 さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている者に与えよ。29 だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。30 この役に立たない僕(しもべ)を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。

暗闇に投げ出され、泣きわめいて歯ぎしりした役立たずの僕さん。このあとどうなっちゃったんでしょう。わたしはそれがとっても気になりました。

子どもの頃、わたしは母の「逆鱗」にふれてしまいました。前に一度叱られていた、家の壁への立ち小便を、またやらかしたんです。玄関に入ると、ふだん細い目で微笑んでばかりの母が、鬼の形相。わたしを夕暮れの家の外へ放り出し、扉をぴしゃっ!わたしは歯ぎしりこそしなかったけれど、絶叫して転げまわりました。「いれてぇぇぇぇぇ!!!」

でもまあ、今でもわたしはこうやって生きています。大人です。「いれてぇぇぇぇ・・・」で終わらなかったんですね。「もうしないよね?じゃあよろしい」母はわたしを家に招き入れると、まるで何事もなかったかのようにご飯を並べ始めました。目はいつものように細くなっていました。どんなにほっとしたか!もうぜったい、家の壁には立ち小便しないぞ!わたしは誓ったのでした。

外に放り出された役立たずの僕さん。こってりしぼられてしょんぼりして、もういちど家に入れてもらったんじゃないでしょうかね。主人にもう1回、1タラントンもらったんじゃないかな。だってそれぞれの力に応じて、だからこの人にはこの人の力に応じて、1タラントン託されたんですからね。

十字架にかかるイエスさまを前に戸惑い、怖くなり、「イエスさまなんて知らないよ」と逃げ出したペトロら弟子たち。裏切りを後悔したペトロは、暗闇で泣きわめきましたよ。でも、復活したイエスさまに、ペトロら弟子たちはもういちど1タラントン、もらったんじゃないでしょうか。タラントンて銀の単位だったそうだけど、もらい直した銀貨の輝きは、前におそるおそるもらったときとは、ぜんぜん違って輝いて見えたでしょうね。

何度失敗したって、泣きわめいて歯ぎしりしたって、きっともういちど貰えますよ、あなたの1タラントン。