救われる救い主

聖書 マルコによる福音書7章24～28節（新共同訳）

7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足もとにひれ伏した。26 女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。27 イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」28 ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」

イエスさま、冷たいな。

でも、わたしは思うんです。イエスさま、おつかれさま。きっと、とっても疲れてたんですね。独りになりたかったんですね。それでも押しかけてきた人に、とてもじゃないけど優しい顔なんて、できなかったんですね。

でも、わたしは思うんです。イエスさま、この女の人の切り返しに、はっと気づかされたんですね。疲れ、硬直していた自分が、彼女の一言でやわらぐのを感じたんですね。

そんな救い主がいたっていいじゃないですか。