わけられるのは神だけ
聖書 マタイによる福音書13章47-48節(新共同訳)
また、天の国は次のようにたとえられる。網が湖に投げ降ろされ、いろいろな魚を集める。網がいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、良いものは器に入れ、悪いものは投げ捨てる。
おたがいだれが大物で、だれが雑魚かなんてわかりやしない。いつかここではない場所へ───そう予感しながら、今をせいいっぱい泳ぐだけ。
魚には魚のいいぶんもあろう。だが魚には漁師の目利きなんてわかりやしない。わからないことはわからなくていい。いつわりの答えに喰いつくつもりはない。
「わからない」ことをわかっていることが、網のなかを楽しくするのだ。