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スマホ説教 スマホで福音

日本キリスト教団王子北教会 http://romantischeironie.wix.com/godisnowhere から福音を発信します。スマートフォンなどの画面でも読めるような、なるべく短い、キリスト教のメッセージを語れたらいいなと思います。

独り冷蔵庫を開けたら

聖書 マタイによる福音書25章37~40節(新共同訳)

25:37 すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。38 いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。39 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』40 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

このあいだ、ある画家の展覧会に行きました。漆黒のなかに、じゃがいもが描かれています。写真かと思うくらいに、表面についた泥やほこりまで描きこんであるんです。息を呑みました。

ああ、この画家は、なんでもないじゃがいもを、穴が開くほどじっくり見つめ、一筆、一筆、写し取っていったんだな。そう思いました。わたしがなにも考えず冷蔵庫からつかみ出し、包丁でばっさりやるじゃがいも。まさにそのじゃがいもと、この画家は面と向き合ったんだな。この画家は祈るようにじゃがいもを見つめ、祈りの筆をとったんだな。

インターネットの「ブラウザ」と言いますけど、ブラウズするって、ざっと拾い読みする、つまみ食いすることらしいんです。忙しい人間関係。もうこの人のことは放っておこう。「わたしって何者?」そんなやややこしいことは、とりあえずわきへ置いとこう・・・・

ほんの1分でいい。ぐっと息をこらえて、あなたの目の前に広がる世界、見つめてみませんか。その世界には、誰かがいる。その世界には、あなた自身が立っている。神さまはどこか遠くの天国にいるんじゃない。今、ここに、あなたとわたしとの出会いのなかに、いるんです。

冷蔵庫のかたすみに眠っているじゃがいもがいたら、声をかけてみてください。「じゃがいもさん、すてきだよ。わたしもね。ありがとう。おいしくいただくね。」