スマホ説教 スマホで福音

日本キリスト教団王子北教会 http://romantischeironie.wix.com/godisnowhere から福音を発信します。スマートフォンなどの画面でも読めるような、なるべく短い、キリスト教のメッセージを語れたらいいなと思います。

這いつくばる──もういちど身を起こせるまで イースター(復活祭)

聖書 ローマの信徒への手紙6章8-9節(新共同訳)

6:8 わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。9 そして、死者の中から復活させられたキリストはもはや死ぬことがない、と知っています。死は、もはやキリストを支配しません。

 

「いっそ死にたい」。わたしは、あなたは、挫折や絶望のなか這いつくばり砂を噛み、辛酸を舐める。生きるとは、そういうことの連続でもあります。

9節の‟復活させられた”は直訳すれば‟起こされた”です。葬儀でご遺体と接することがあります。ご遺体はゆすっても叩いても、決して目を覚ましません。その死(の眠り)から、神はキリストを起こされた。だからわたしたちだって、死から起こしてもらえる───これがキリスト教の究極の教えです。イースターはその希望を祝います。

死からさえあなたを起こし立ち上がらせる神が、生きて這いつくばっているあなたを放っておきますか?神は何度でも、あなたの手をとり、あなたを抱き抱え、あなたをそっと起こしてくれる。神は何度でも「もういちど起き上がりたい」、そうあなたに思わせてくれる。それがイースターの希望なのです。