神に縛られる不自由

聖書 マタイによる福音書4章8～10節（新共同訳）

4:8 更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、9 「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。10 すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、／ただ主に仕えよ』／と書いてある。」

「宗教を信じるのは弱い人間のすることだ」とか「信仰の固定観念で視野が狭まる」と言われることがあります。そう、わたしは弱い。そう、わたしは信仰をとおしてしか観ない。

そう。わたしは神に縛られている。わたしは神に不自由にされている。だから。神以外のどんなことからも自由。心配事に憑かれ／疲れたら、そこから醒める自由が、わたしにはある。だって、心配事はわたしの神じゃないから。

神さまが、わたしを愛してくれるから。イエスを見捨て、自信を失い、罪意識のどん底にあったペトロを、死から起き上がったイエスご自身が、神においてもう一度赦したから。ペトロは自分が裏切ったイエスと、もう一度やり直すチャンスをもらったから。ペトロはもう一度、生き直すチャンスをもらったから。

だから。わたしも、そしてあなたも、どんなに落ち込んでも。あなたも、わたしも、すべてから自由。イエスをとおして神に救われる不自由は、どんな自由よりも自由だから。